今回はSDGs12のつかう責任とつくる責任を「ファストファッション」👕から紹介します。
ファストファッションとは、最新の流行を取り入れた商品を低下価格で売り、短期間のサイクルで生産、販売するファッションです。
ユニクロやGU, ZALAなど近年ファストファッションは台頭し、消費者は安く、最先端の洋服を買えるようになりました。また、企業側もますます低価格で、デザイン性重視の生産をするようになり、製造工場は海外へと進出していきました。
しかしながら、ファストファッションはいい面だけではないのです。
まず一つ目の問題点は、愛着の喪失です。人々は流行の最先端を取り入れるため、大量の洋服を購入し、一方で着なくなった服は捨てられています。 環境省の調査によると、国内では、去年、家庭で使い終わるなどした衣服の65%、およそ51万トンがそのまま廃棄されました。
次に、二つ目は不当労働問題です。発展途上国などでは、低賃金、不衛生な労働環境で長時間労働させられている人々も多くいます。バングラデッシュ国内では、400万人を超える人が洋服の製造に関わっており、2013年4月24日、バングラデッシュの首都ダッカ近郊の縫製工場が入った商業ビル「ラナ・プラザ」が崩壊し、1000人以上の死者がでました。
また、そのほかにも原材料の段階から環境問題、殺虫剤における健康問題へと繋がり、終わりには洋服の廃棄問題までと繋がっています。企業側は利益だけを求め、商品を何とか安く買わせようとしています。グローバル化が進む中で、ますます海外のファストファッションブランドも日本に進出しています。また、SNSの発達によりファストファッションの需要もさらに上昇し、一方で価格はますます下がっていくでしょう。大量消費、大量生産の裏には様々な途上国における問題へと繋がっていることを忘れず、生産、購入しなければならないと思います。
(参考資料)
環境影響調査結果報告 2021年
https://www.env.go.jp/policy/pdf/st_fashion_and_environment_r2gaiyo.pdf
映画「ザ・トゥルー・コスト—ファストファッション 真の代償—」
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