国:カンボジア
アンコールワットなどの世界遺産があり、観光地のイメージがあるカンボジアですが、実は30年前頃まで20年以上に及ぶ内戦が続いていました。また、ポル・ポトという政治家による独裁政権 (1975-79)における大虐殺も起こりました。
これらの内戦と大虐殺により、主に知識層と言われる教師・医者・学生などの数多くの人々が亡くなりました。教師や学校の数は増えていますが、このような出来事の影響を受け、現在でもカンボジアの教師・教育の質は比較的低くなっており、学校の設備も整っていないままでいます。
また、農村部に住んでいる子供の多くは家事や労働の手伝いのため、学校に通えてない状態となっています。
現在のカンボジアの教育制度は6・3・3年生で、日本と同じように最初の9年が義務教育と憲法で定められています。
しかし、教育の質や教師の数、また貧困による都市部と農村部の貧困格差により、カンボジアの教育はまだ良いものとは言えません。
教育問題は食糧不足問題などのメジャーな問題よりは優先順位が低いとは思いますが、何か少しでも変えないと、永遠に負のループになってしまいます。その中で、今、恵まれた環境で教育を受けている私たちがこの問題を知り、少しでも考えることによって、未来は変わるのではないでしょうか。
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